質問
ガードをやっています20歳のプレイヤーです。
この前の試合で、マッチアップしている相手のドリブルをカットして速攻を出そうとしたときに、取られたプレイヤーが後ろから手をつかんだんです。
審判はファウルを吹いてくれたのですが、これってアンスポじゃないのですか?
審判が笛を吹いたときには自分の前には誰もいませんでした。
お答えします!
よくある状況だと思います。
速攻がでそうなときで、そのプレイヤーと攻めるバスケットの間に相手チームのプレイヤーがいない状況で、相手に得点されるのを阻止するために、
うしろ又は横からファウルが起こればアンスポが取り上げられていました。
しかし、このプレイに関して解釈が少し変わったみたいです。
今年4月に開かれた東京都の審判総会で配布された資料「2017-2018 JBAプレイコーリング・ガイドライン」の中にこれに関したものがありました。
そこには「ラスト・プレイヤーの状況(防御側プレイヤーと相手のバスケットの間に防御側プレイヤーがいない状況)で、後ろからもしくは横からのファウルについて」
「① パスミス・パスカット等があってもボールのコントロールが変わっていない場合のファウルはノーマル・ファウルである」と書かれています。
つまり、ボールをカットしただけではなく、そのボールをコントロールしたあとでなければ、うしろ又は横からファウルを受けたとしても、アンスポにならないということです。
質問の状況からだけで判断しますと、ファウルの度合いが分かりませんが、ファウルがハードファウルでなく、ノーマル・バスケットボール・プレイの範疇であれば、
「あなたが受けたファウルは、あなたのチームがボールをコントロールする前に起こっているので、アンスポにはなりません。」が正解です。
そのときの審判のジャッジは正しかったのではないかと思います。
速攻のときのファウルについては同じようなケースでもボールのコントロールがあったかなかったかによって、アンスポかノーマル・ファウルか分かれるところになります。
これは結構大きな分かれ目ですね。
ちなみにルールでは、アンスポーツマンライク・ファウルと判定されるもののひとつに
「速攻がなされているとき、あるいは相手チームが速攻を出そうとしているとき、防御側プレイヤーが、その速攻を止めようとして、その攻撃側プレイヤーとバスケットの間に防御側プレイヤーが一人もいない状況で、その攻撃側プレイヤーに対してうしろあるいは横から起こしたファウル」とあります。
Contact by the defensive player from behind or laterally on an opponent in an attempt to stop the fast break and there is no defensive player between the offensive player and the opponent’s basket.
「チームがライブのボールをコントロールする」とは「プレイヤーがボールをもつかドリブルをする」とあります。
Team control starts when a player of that team is in control of a live ball by holding or dribbling it or has a live ball at his disposal.
ルールや審判に興味がある方は、大会期間中など、品川区バスケットボール連盟審判部にお声掛け下さい!
品川区バスケットボール連盟