品川バスケットボール連盟審判部です。
第一回連盟大会が終了しました。
プレイヤーの皆様、関係者の皆様、暑い中お疲れ様でした。
テクニカルファールについて質問をいただきました。
ルールブックを見ても、このようなケースは見当たりませんでしたが、状況を推測してお答えしたいと思います。
◆質問
1Q開始早々に、相手チームのDFがコンタクトがほぼない状態でオフェンスファールを狙い大げさに転倒しました。
審判から、「フェイク」とされ、次はテクニカルファールだと宣言されていたと思います。
2Qに今度は自チームの選手が似たような状況となり、テクニカルファールをコールされました。
プレーコーリング・ガイドラインには、同じチームの選手が再びフェイクをした場合、テクニカルファールになると書いてあります。
なぜでしょう?
◆お答えします
「フェイク」に関しては、その行為を無くすことが目的でできたものです。
フェイクが起った時には、そのチームとコーチと当該プレーヤーにワーニング(注意)します。
ボールがデットになる前に同じチームの選手が再びフェイクをした場合は、2回目のフェイクということでTFが適応されます。
今回のケースは、自チームがワーニング(注意)を受けていないため、フェイクに該当するプレーであればワーニングがあって然るべきだとは思いますが、フェイク行為をやめさせることが目的だと考えると、場合によってはテクニカルファールを吹くことも仕方ないと考えます。
そもそも、ワーニングについては少し問題があると思います。
解釈によっては、1回は悪さをしてもよいことになります。
フェイクやワーニングを受けるようなプレーは、人を欺くプレーとしてテクニカルファールだと思います。
・フェイク(FAKE A FOUL) の基本的な考え方
「オフェンス・ディフェンスともにファウルをされたようにみせかけ、ゲームに関係する人達を欺くプレーをなくす」
今回のケースはフェイクではなく、通常のテクニカルファールだったと思いますが、1Qに起きたフェイクが少なからず影響したかもしれません。
テクニカルファールのケースは様々です。
ゲーム終盤に、喜びのあまりボールを強く叩きつけたり、サッカーでよく目にする味方チームのゴール後のように、選手とベンチが一緒にコートの内外で喜びを爆発させるシーンと同じことをすると、テクニカルファールになる可能性があります。状況によりなので、絶対ではないですが。
故意じゃないのにテクニカルファールを吹かれた。なんてこともありますので注意が必要です。
審判もゲームにマッチしているか、効果があるかを考えてテクニカルファールを適応する必要がありますね。
「プレイコーリング・ガイドライン」
FIBA競技規則「Official Basketball Rules 2017」(OBR2017)に基づき審判員が判定を下す上で重要なポイント、解釈をまとめたもの。
プレーコーリング・ガイドライン(20180201修正)
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