品川バスケットボール連盟審判部です。
新型コロナウイルス感染拡大防止策が発表される中、第二回連盟大会も無事に終了しました。
参加チームの皆様、感染予防にご協力をいただきありがとうございました。
先日のゲームで審判部にご質問を頂きました。
◆質問<フリースローの時に・・・>
フリースローの時に、リバウンドの位置にいた相手チームのプレイヤーが、
手をぐるぐる回してショットに合わせて手を叩いたんです。
ショットは成功したのですが、この行為はテクニカル・ファウルではないのですか?
◆回答します。
ご質問の「手をぐるぐる回したりショットに合わせて手を叩く」行為はフリースローを妨げる行為です。
そのプレイヤーのバイオレーションになります。
ショットが成功しているので、バイオレーションは無視され得点を認めてそのままゲームは続けられます。
ルールでは、
『フリースローは、フリースローラインの後ろ、かつ半円の中から妨げられることなく
1点を得ることができるように、プレイヤーに与えられる機会のことをいう。(43-1-1)』
『リバウンドの位置にいたプレイヤーが、何らかの言動によってフリースローシューターの邪魔をしたときは
バイオレーションである(43-2-4)。』とあります。
◆質問<相手が大きな声を出して手を1回叩いたんです。>
ショットする時に、マッチアップしていたディフェンスが、
「ワッ!」って大きな声を出して手を1回叩いたんです。
ショットは成功したのですがこの行為はテクニカル・ファウルではないのですか?
◆回答します。
ショットが入らなかった場合は、テクニカル・ファールですが、この場合はテクニカル・ファウルではありません。
その行為をしたプレイヤーとそのチームのコーチに注意が与えられ、得点が認められます。
次に同じような行為があればショットが入る・入らないに関わらずテクニカル・ファウルになります。
ルールブックには、『ショットを打とうとしているプレーに対して、手を叩いて音を出したり、大声を出したり、
足を大きく踏みならしたり、視界を遮るように手を振って妨害する行為はテクニカル・ファウルの対象になる。
そのような行為によってショットに影響があった(ショットが成功しなかった)場合はテクニカル・ファウル、
ショットに影響がなかった(ショットが成功した)としても警告が与えられる。』と書かれています。
(インタープリテーション36-4)
例:A1のショット動作中にB1が大きな声を出すあるいは強く足を踏み鳴らしてA1のショットを妨げた。そのショットは・・・
(a)成功した
(b)成功しなかった
解説:
(a)A1の得点は認められる。B1に警告が与えられ、その警告はチームBのコーチにも伝えられる。
すでにチームBのメンバーに同様の行為で警告が与えられている場合は。B1にテクニカル・ファウルが宣せられる。
(b)B1にテクニカル・ファウルが宣せられる。
ちなみに、ショットクロックの時間をだます行為を見かけたことがあります。
ショットクロック残り8秒くらいに、ディフェンスのプレイヤーが「3.2.1」のような。
これも、ショットクロックが誰からも見える位置にあることが前提ですが、テクニカル・ファールではありません。
良い行為とは言えませんが、ルール上は問題がないです。
プレイヤーは、だまされないように気を付けたほうが良いですね。
審判部では、皆さんに大会を楽しんでいただけるよう、ルールや判定について情報を発信していきたいと思っています。
不明点は大会期間中など、お気軽にご質問ください
品川区バスケットボール連盟